滝を撮影するコツ。シャッタースピードを変えれば3つの表情が切り出せる。

シャッタースピード 1/500 で撮影した朝日瀧(拡大) 撮影ノウハウ
シャッタースピード 1/500 で撮影した朝日瀧(拡大)

旅行で滝を訪れると、その壮大なスケールの水の流れに魅せられてしまいます。そんな壮大な滝を写真に収めようとするのですが、感じたままの滝を写真に収めるにはコツが必要です。

写真で表現したいのは音? 流れ? 見たままのリアルさ?

シャッタースピードを変えて3つの表情を切り取ってみましょう。

滝を見た印象は?

滝を目の前にした時、その滝にどんな印象を抱くのかは人それぞれですし、同じ人でも滝によって違うはずです。同じ滝ですら出水口や滝壺、川へ流れ込む部分で印象は変わってきます。

音や姿の迫力に圧倒される方もいるでしょうし、水の流れる音や水が落ちていく様子に静けさや神秘さを感じる方もいるでしょう。

こういった滝の印象までを写真に収められたら素敵ですよね。

滝の印象を写真で表現するカギはシャッタースピード

滝の印象を写真で表現するカギはシャッタースピードです。

デジカメの液晶に1/30とか1/150とか1/2000とか表示されているアレです。1/30だと1秒間に30回シャッターが切れるスピードなので、1秒間に2000回もシャッターが切れる1/2000よりも「シャッタースピードが遅い」ということになります。

この具体的な数字はあまり気にしません。滝の流れの速さや落差、水の量などが関係するため撮ってみないと分からないからです。

シャッタースピードが遅いか速いか中ぐらいかがポイントです。

滝の音を表現したいならシャッタースピードは速く

シャッタースピード 1/500 で撮影した朝日瀧
シャッタースピード 1/500 で撮影した朝日瀧

静岡県にある朝日滝をシャッタースピード 1/500 で撮影した写真です。シャッタースピードが速いとブレにくいので、滝の粒がはっきりと映ります。

滝の部分を拡大してみます。

シャッタースピード 1/500 で撮影した朝日瀧(拡大)
シャッタースピード 1/500 で撮影した朝日瀧(拡大)

写真から滝の迫力を感じませんか?

滝の流れを表現したいならシャッタースピードは遅く

シャッタースピード 1/15 で撮影した朝日瀧
シャッタースピード 1/15 で撮影した朝日瀧

今度はシャッタースピード 1/15 で撮影した写真です。シャッタースピードが遅いとブレやすいので、滝の粒状感は失われ、絹糸や綿やミストの様に柔らかで神秘的な流れを感じる写真になります。

滝の部分を拡大してみます。

シャッタースピード 1/15 で撮影した朝日瀧(拡大)
シャッタースピード 1/15 で撮影した朝日瀧(拡大)

写真から柔らかく神秘的な力を感じませんか?

目で見たままのリアルを表現したいなら中間のシャッタースピード

シャッタースピード 1/125 で撮影した朝日瀧
シャッタースピード 1/125 で撮影した朝日瀧

ハッキリした滝の粒も、絹の様な滑らかさも、大げさだと感じる様なら、シャッタースピードをその中間にすることで、目で見た印象に近いリアルな表情が切り取れます。

滝の部分を拡大してみます。

シャッタースピード 1/125 で撮影した朝日瀧(拡大)
シャッタースピード 1/125 で撮影した朝日瀧(拡大)

目で見た滝に近い印象の写真が撮れます。

シャッタースピードを変えやすいカメラはデジタル一眼

シャッタースピードの変更は、デジタル一眼やミラーレスなど本格的なカメラでなくても、コンパクトデジタルカメラや機種によってはスマホも可能です。

ほとんど全てのカメラでシャッタースピードは変更できるものの、カメラ本体が大きくてカメラの設定を変えながら次々と写真を撮ることを想定して作られた「デジタル一眼」が、シャッタースピードを変えながら撮る様な滝の撮影にお勧めな機種です。

遅いシャッタースピードで撮影する時のことを考えると、手ぶれ防止のために「三脚」や「レリーズ」も有効です。

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